1991年春、それまでお世話になっていたCasappo and associatesを退社し、ヨーロッパの建築を巡る約7ヶ月の旅に出ました。
現地で車を借りて約34.000キロを走り、19カ国、およそ150の都市を巡る旅でした。
当時撮影した写真は約3.000枚。12年の歳月がたった今、当時を振り返って少しずつ旅の記録をまとめようと思います。
これから旅を目指す方達にも、資料として少しは役に立つような記録にしたいと思っています。
2003/12/10
謝辞・タスク研究所の有泉さん、佐治さん、カザッポの植木さん、竹中工務店の田島さん、平田さん。旅に出る様々な機会を提供して下さった皆様に。
建築を見ることは,心躍る楽しい経験である。建築の与えてくれる感動は,他のいかなる芸術の鑑賞に劣らないし,その言葉は,いかなる書物よりも生き生きと,それを生み出した人間の精神を見る人に語りかける。しかし建築は,展覧会や音楽会と違って,むこうからこちらにやって来るということはない。われわれがそこまで出むいていかなければ,われわれは建築に出会うことはできない。旅が,建築を学ぶ人にとってのみならず,広く文化や歴史を理解しようとする人にとって,最良の教師であり必須の学校であると言われる理由はそこにある。

香山 壽夫 ヨーロッパ建築案内 (株)工業調査会